「ホームレス中学生」
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2009/04/24
- メディア: DVD
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最初に思っていたのと違ったのは、ホームレスを実際していたのは前半くらいまでで、映画としてメインで描いているのはホームレスを脱してからの葛藤部分だったこと。過酷な状況のときは必死だから考えなかったことが、落ち着く場所ができたことで姿を現して圧し掛かっていく。この映画では過去の母親の死で、それを乗り越える部分が実は重要だったのだなと。だから見ていたらわりと真っ当に青春映画だった。
主人公が周囲に一家離散を伝えられない。コンビニでバイトする兄に「毎日行ったら変だ」と近くまで行っても声をかけずに引き返す。おとなになると「頼ればいいのに」と思うけど、中学生男子には中学生男子のプライドがある。というか当事者じゃないから思うだけで、なかなかひとに頼るって難しいのかもしれない。
小池徹平くんも悪くないけれど、脇がよかったのでやや弱い印象。池脇千鶴が20代後半なんて思えない!ネイティブの関西弁だし、明るくて適度にキツくて、よかった!キングコング西野もいい。「ガキンチョ★ROCK」でも一番演技をしている印象だった。(対するロザンがあまり映画に向いてる感じがしなかったので余計に…。菅さんは役柄によってはもっと生きると思うのだけど。)