「ゴーストハント」(7)

リンが中国人であることと、陰陽師ではなく道志であることが判明。ナルの師匠という人とは何か関係があるのか、彼女の登場から、麻衣との和解(というのは違うんだけど)によって、一気に表情が柔らかくなっていく。この作品(と、この作品の原作シリーズ)が世に出たときに日本と中国の関係がどうなっていたかはわからないけれど、彼らのやり切れなさを知るべきであるのは確かだと思う。
シリーズの中では特に怖い方だとは思うのだけど、ホラーにはもっと「不条理さ」があっていいような気がする。勿論何の関わりもないのに殺されていった人間たちは非常に不条理な目に遭っているのだけど、そこを麻衣が「可哀想」と言って作中で泣いてしまうので、怖さとしてはいまいちになってしまう。