神山修一,アレクサンドル・デュマ「巌窟王」(3)

巌窟王〈3〉 (MF文庫J)

巌窟王〈3〉 (MF文庫J)

2巻までで随分展開がゆっくりだったので、あと1冊で終わるのか?と思ったんだけど、確かに終わってはいるんですね。でもアニメにあったジェットコースター的な感覚がないのでつまらない。一貫したアルベールの視点なんだけど、その感性が一貫していなくて、悟ったり混乱したりを繰り返しているから。混乱して混乱して、混乱の最後に悟りがないとな、と。ユージェニーとの恋愛面も尻切れトンボな感じが否めない。そして最後のモンデゴと伯爵の戦い。ここももっときちんと描いて欲しかった…。