ヘミングウェイ「老人と海」

老人と海 (1966年) (新潮文庫)

老人と海 (1966年) (新潮文庫)

解説を読んでようやくわかったのだけど、この老人は考えてはいるけれど、決して悩んだりはしていないのね。だから全篇通してストーリーそのものに難解さはない。ただこの外面描写のみ、というのは、慣れていないので非常に読みづらくて苦戦しました。
勇ましく戦う老人よりも、厳しい自然よりも、最初と最後に出てくるだけですが、少年と老人の絆にこそ惹かれる。