クラフト・エヴィング商會「moonshiner テーブルの上のファーブル」

テーブルの上のファーブル

テーブルの上のファーブル

1冊の本というよりは、雑誌みたい。でもやっぱり全部繋がっていて本になってる。
クラフト・エヴィング商會の本は、良くも悪くも同人誌的なノリを感じる。商會自体も2人組だし、写真家や翻訳家、イラストレーターも参加して、皆で作った楽しさが滲み出ているし、最初からの読者へ向けたファンサービス的部分が多々ある。「どこかに行ってしまったものたち」から、順番に読んでいくと楽しい。でも新参の読者がこれを楽しめるのかといえば怪しい部分もあるのかなとも感じる。
というか未だに彼らの文章の分類がどこなのかわからないのだけど、そもそも分類で括ろうとすること自体が見当違いなのかも。