重松清編「教育とはなんだ 学校の見方が変わる18のヒント」

教育とはなんだ

教育とはなんだ

一気に読んだら何が問題なのかわからなくなった。
教育問題については多少なりとも耳にしたことがあったけれど、喉元過ぎればというのか、学校を出ると「まあそういうもんじゃない」という意識になってしまう。自分に子供ができればまた違うのだろうけれど。特に興味深かったのは「校舎」についての問題提起。問題とすら感じていなかったので驚き。学校のあの机や椅子は、不自由こそが美徳っていう意識で続いているんじゃないかと思う。
それと「就職」については、自分自身就職活動をするときに思ったのだけど、「働く」ということについてイメージがあまりにもない。特に、小学生が将来なりたいものにするはずのないような、いわば普通の会社員のことをイメージできない。お金のことにしてもそうだし、大学の就職関連の講義っていかに採用試験を通るかばかり。もちろんそれは必要だけど、例えば雇用条件の見方とか、給与の構成とか、高校生くらいで教えてもいいんじゃないのか、と。働かなきゃいけないのに働くイメージが希薄なままというのはすごく不安。いつか学校は終わってしまうのに。