重松清編「教育とはなんだ 学校の見方が変わる18のヒント」
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/04/26
- メディア: 単行本
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教育問題については多少なりとも耳にしたことがあったけれど、喉元過ぎればというのか、学校を出ると「まあそういうもんじゃない」という意識になってしまう。自分に子供ができればまた違うのだろうけれど。特に興味深かったのは「校舎」についての問題提起。問題とすら感じていなかったので驚き。学校のあの机や椅子は、不自由こそが美徳っていう意識で続いているんじゃないかと思う。
それと「就職」については、自分自身就職活動をするときに思ったのだけど、「働く」ということについてイメージがあまりにもない。特に、小学生が将来なりたいものにするはずのないような、いわば普通の会社員のことをイメージできない。お金のことにしてもそうだし、大学の就職関連の講義っていかに採用試験を通るかばかり。もちろんそれは必要だけど、例えば雇用条件の見方とか、給与の構成とか、高校生くらいで教えてもいいんじゃないのか、と。働かなきゃいけないのに働くイメージが希薄なままというのはすごく不安。いつか学校は終わってしまうのに。