「金田一少年の事件簿」(9)飛騨からくり屋敷殺人事件

剣持と紫乃の関係の描き方が浅いのがとても残念。昔はあんな人じゃなかった、金は人を変えるんだっていう前に、手紙ひとつですっ飛んでいくくらいには思っていた相手なら、その前になんらかの接触があるべきだったように思う。中学までは一緒の地元で、高校でどちらかが引っ越して音信が途絶えてしまったとかそういう感じのことを付け加えておいて欲しかった。既婚の中年男性が未亡人になった初恋の人に浮かれるってのよりもう少し深いものが欲しかったのです。あの医師と紫乃の描写の方がよっぽど深かった。
でもあの医師は、柊家の子孫があの村に堂々と居座れるとは思えないので名前を変えたんだろうけど、だったらよそ者として入っただろうに、おばあさんが「巽家は呪われておる〜」とか、村人しか知らないことを言っちゃったらダメなような。でも普通に村の伝説の話してたから、他の家来の子孫のふりしてたとかか?(しかしほとんど旧家だとそれも即バレそうな…)