重松清「永遠を旅する者 ロストオデッセイ 千年の夢」
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/21
- メディア: ハードカバー
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そう、物足りないんだよね。折角現実とは違う世界観で描いているのなら、もうちょっと毒があったっていいと思う。『殺戮将軍の悲劇』あたりは少し近いかなと思ったけれど、いまいちなんか不発。悲しい話もあるけれど、基本的に主人公自体が通りすがりなので悲しみに浸りきれない。
それと永遠を生きるカイムの悲しさも、あまりにもダイレクトに語られ過ぎているのが残念だった。
決してつまらないわけじゃないんだけども。ゲームの中で読んだらまた違う感触だったのかも。