長嶋有「猛スピードで母は」

猛スピードで母は

猛スピードで母は

ラストで母がワーゲンの群れを追い越して先導するシーンは、静かに熱くなる。心の機微が、寡黙な文章から浮かび上がるような感じ。決して語り過ぎないのが好き。