重松清「哀愁的東京」

哀愁的東京 (角川文庫)

哀愁的東京 (角川文庫)

第七章ボウが、すごく印象的だった。自分が一体何者なのか、自分が一体誰なのかがわからない。自分探しなんて甘いものではなく、突然に見失ってしまうような感覚を、自分を構成しているものをひとつひとつ辿らなければいけないような気持ちを、多分私もしたことがあるのだと思う。