「青い花」(2)
- 作者: 志村貴子
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2006/12/14
- メディア: コミック
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この漫画に対しては、私は少し違うことを期待していた。それはもっと生々しい同性愛世界だったんだけど、その期待は正直裏切られました。登場人物の名前だとか、学校の設定だとか、杉本先輩にいたっては存在そのものがファンタジー。美人4姉妹なんて設定は聞いただけでファンタジー。
ただし、最初からファンタジーと見て読めば決して悪くはないと思う。ふわふわとした丁寧な絵柄や、極力説明を排除した描き方は(多少わかりにくい感もあるけど)魅力的。大きな展開がないストーリーだけにかえって、どういう結論に達するかが気になります。舞台の鎌倉もいい。一度行ってみたい場所だったので憧れます。
しかし、私が最も苦手とする「主人公至上主義の兄」がいるのが最大の難点か。しかもなんとなく、近親相姦的な発展を遂げそう(主人公が拒否するので未遂に終わる系で)なのが不安。