「名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)」
- 出版社/メーカー: ビーヴィジョン
- 発売日: 2007/11/23
- メディア: DVD
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恐らく推理モノとしては物足りない。しかし推理ではなくアクションとして見ればなかなかに面白かった。攫われた蘭が園子を庇いつつ鮫から逃げるシーンや、最後の脱出劇など興奮した。派手なアクションではないが、緊迫感がある。また、ベイカー街で感じた違和感である、娘が危険に晒されたときの父親の反応が、今回は自然だった。
惜しくらむは女海賊アンとメアリーのエピソードが、今一歩蘭と園子に絡みきれていなかったこと。絡めたいという製作者側の希望だけはひしひし伝わってきたのだけど、そこはかとなく蛇足。大体園子には戦闘能力があるわけではないのだから、何かもっと違った方向で絡ませるべきだったのでは。お気楽で明るいというキャラクターの持ち味もシリアスな展開に飲まれてしまって残念。女海賊という設定にこだわらず、蘭と新一の共闘というかたちにした方がずっと自然だったと感じた。