宮本輝「はじめての文学 宮本輝」

はじめての文学 宮本輝

はじめての文学 宮本輝

宮本輝も今回初めて読んだ。
好き、嫌いという分類で括りづらい作品というのがあって、これはその類だと思った。全体的に「死」に(あるいはその裏にある「生」に)関して描かれた作品が多く、読んでいてどっしりと重い。昭和の大阪の空気がとても生々しくて、昭和を知らない自分にも現実感を与えて読ませてくれる。