「オトメン(乙男)」(1)〜(3)
- 作者: 菅野文
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/01/19
- メディア: コミック
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要するに、なんだか何でもかんでも属性で括って呼び名をつけようとするから違和感があるというのか、あざとさが見えてしまうのだなあと思う。属性(オトメン)の面白さは確かにあるのだけど、主人公にしても友人にしても、設定の奇抜さに目が行っても、キャラクターそのものにいまいち魅力がない。キャラクターの魅力ってひっそりと描かれる部分にあったりするので、それが感じられない、だからストーリーにも力が感じられない。要するに続きが気にならないのです。
ヒロインの女の子、悪くないのだけどあまりに地味なんだよね。少女漫画って、主人公たちがくっ付くのは大前提で、その中でどれだけ読者をハラハラさせられるかなのだけど、それがない。主人公の友人が少女漫画家という設定は面白いかなあと思ったけど、メタフィクションで我に返ってしまうというのか、二重で話が進む分くどいというのか。
と、ここまでちょっと酷評になってしまったけど、絵柄はきれいだし(でも美形以外はあまり)のんびりと楽しめることには楽しめます。