重松清「熱球」

熱球 (新潮文庫)

熱球 (新潮文庫)

煮え切らなさに苛々する。でも決して否定はできないししたくないと思う。答えの出ないことって色々あるのだよなあ、と。どれが何が正しいということは簡単には決められないし、決める意味がなかったりもする。
重松清は男性作家で物語は男性視点のために女性の描き方が甘い気がしてしまう。特にこの話の、主人公の母親。父親が最後に格好良すぎて、その分なんだか損な役回りだなと思ってしまう。それが残念。