重松清「お父さんエラい! 単身赴任二十人の仲間たち」

お父さんエラい!

お父さんエラい!

単身赴任という働き方を選択したひとにスポットを当てたルポだけど、突き詰めれば働くことそのものに通じると思う。何のために、どうして働くのか。お金のため、家族のため。言葉にすれば一言でも、そこに内包される思いは様々。それを見つめる著者の視線が温かい。
働くことは何なのかを、就職してから時折不意に考えることがあったけれど、言葉で考えるよりもとりあえず頑張ろうと思ったりした。