「デトロイト・メタル・シティ」

面白かった。意外な展開なんて一切なく、ただもう松山ケンイチの動きのキモさとあのメタルの衣装で街中を闊歩するという画だけで笑えてしまう。何も考えずに観られる。
ただちょっと(最近のメジャー系の邦画に多い気がするのだけど)台詞や言葉に頼りすぎな感がある。主人公の感情を全部言葉にしないで、もっと映像で伝えればいいと思う。それに絶望したとき雨でひとりぼっち、とかわかりやすすぎる演出も気になる。あとラストでヒロインが、感極まったせいだとは思うのだけどステージに上がって主人公の本名を叫ぶシーンは若干不自然。もうちょっと違ったオチのつけ方がなかったかな。原作がどうなのかは未読なのでわからないけど。