「パコと魔法の絵本」

すごく完成された映画だと思った。映像も人物も世界観も小道具も非常に作り込んであって、でも物語はオーソドックスだったりする。だから消化不良感がない。奇抜なことをやりました!スタイリッシュです!的映画が私はすごく苦手なのだけれど、この作品にそういう鼻持ちならない感じはない。むしろあの現実離れした世界にとても気持ちよく浸れてしまう。(オタクネタにはついつい反応してしまうのが悲しい性です)
笑いと泣きのバランスもよくて、散々笑ったんだけど(から、というべきか)泣ける。少し悲しいけれど明るい終わりかたというのも気持ちがよくて、とにかく久々にストレートに「よかった!」っていえる映画でした。