「金田一少年の事件簿」(12)蝋人形城殺人事件

改めて読んだら、明智警視ってこの事件の時には完全犯罪のことを芸術って言ってて、やっぱり高遠に近い人間なのだと思う。一や剣持にはまずその発想は浮かばないはず。その反面、父親が解決を見ることのできなかった事件を、その死後追い続けていたりと、ほんと、なかなかに屈折していてそれが好きだったりする。AB型だね。
仲間に裏切られたってのは確かにそうなんだけど、あんな大金前にしたら人間変わっちゃうのなんて容易に想像がつくし(まして犯罪に関する研究をしてたならなおさら)、犯罪を持ちかけておいて分け前がないんじゃそりゃ仲間も切れるよな、という気はする。殺された3人は持ちかけられなきゃそんなことしなかっただろうし、リスクの割に見返りがないってのはねえ。強奪したお金を分ける気がないなら、最初から言っておかなきゃ。