「大丈夫であるように ―Cocco 終わらない旅―」

わかる、とは言えない。劇場で泣いているひとがいたけれど、私はできない。私は沖縄の人間でもないし、六ヶ所村でもないし、あんなにも激しい怒りも絶望もなかったし、優しさもない。だからただただ呆然としてしまう。目の前のことに精一杯なことに。明日からもきっとそのままなことに。