「BLUE SEED」

BLUE SEED VOL.1 [DVD]

BLUE SEED VOL.1 [DVD]

小学生の頃に友達に見せてもらった「3×3EYES」が非常に難解で(内容は全く覚えていないけど、とにかく難しかったことだけが記憶にある)、同じ原作者のこの作品も観るかどうか迷いました。でもこの歳になれば多少は理解できるかなと思ったのと、中田譲治さんの初のレギュラーキャラクターってことで鑑賞。
「日本が泣いている」という言葉は、確かにその通りだろうと思う。その言葉に従った楓と、それでも愛する人のために人間を守ろうとする紅葉。
ここでいう日本というのは、国土を意味するのだろう。だからこそ組織が「国土管理室」という名前になっているのだとわかる。でも国は国土だけで成り立つのだろうか。人々も含めて国であり、国土も含めて国。どちらが欠けていてもそれは国ではないのだ。
最終的にどうせ楓は紅葉と協力するだろうと思ってたら、違ったので驚いたけど、そこでようやく楓の意思に気付いた。彼女は彼女の意思によって国を守ろうとした。
なかなかやっぱり難しかったのだけど、「祭り」のシーンは鳥肌が立った。永きに渡って人々が行ってきた祭り。その意味を考えたくなる。そして行きたくなる。
国土のメンバーの恋愛模様が王道なんだけどいい。私はこういうのに弱い。そして声優さんの職人芸に楽しませていただきました。大塚明夫さん、榊原良子さん始め、本当に巧い。