湯本香樹実「わたしのおじさん」

わたしのおじさん

わたしのおじさん

湯本香樹実の言葉、表現の鮮やかさが好き。子どものころ、学校帰り、落ちていた瓶の欠片を拾い集めていた。その感覚を思い出す。他愛もないけれど、とてもとても眩しい。
「夏の庭」や「ポプラの秋」でも描かれてきた生死感が、より一層はっきりと描かれている作品。生と死は隔たったものではないのだと思う。
繊細な挿絵も含めて、小さな宝箱みたいに綺麗な絵本。