「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」(10)

パンジャとロージーのエピソードはちょっと弱いかなという印象を受けたんだけど、彼女の過去話の、「パパとママが仲が良かった」という部分はインパクトがあった。夫婦の不和から親子間への不和に発展するものはよくあるんだけど、夫婦間は愛情があるのに親子間で決裂しているというのはあまり今まで見なかったので。しかし考えてみると夫婦間は、赤の他人である分お互いに選択肢がある(同等の関係)のに対し、親子間の場合、選択の余地がない。自分と違う他者を受け入れるキャパのない人間が子供を持てばこうなるというのは決してフィクションではないと思う。また、仲のいい夫婦を見てきた少女が、極端に「白馬の王子様」に憧れるのも自然な流れだと思う。