沢村光彦「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」

ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌

ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌

映画では描かれなかった夜叉の過去がわかるというので読んでみたのだけど、確かに過去はわかるのだけど…夜叉がぬらりひょんと行動を共にした理由は不明というか、いまいち筋が通らないというか。一言も喋らないキャラクターだけど、映画ではぬらりひょんの大演説シーンで泣いていたことから「人間に仲間を滅ぼされた」パターンを予想していたけれどなあ。ただ殺しに来た、殺戮を求めるだけのキャラクターだったら泣いたりする意味がないのだし。
全体的には、映画ではカットの展開でよくわからなかったシーンや、微妙に表現しきれていない心情なんかがわかって、尚且つ脚本とこの本を書いたのとが同じ人間なので、そうギャップもないので読みやすかったです。最後の章は続編狙い?