「Jam Films」

Jam Films [DVD]

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「けん玉」は意外性があるわけではないけど、手堅くて、きちんと短い映画として成立している。「the messenger ―弔いは夜の果てで」はセンスそのものが恥ずかしいとは思うものの観られる。「JUSTICE」も妻夫木君と綾瀬はるかのブルマしかないとはいえまあ観られる。
きつかったのは残り4作で、生理的に受け付けないのが「パンドラ」。「HIJIKI」は堤幸彦への苦手意識を決定的にしてくれた。出だしからオチが想像できて、勿論それはわざとやってるんだけど、でも観てる方としてはその更に上の発想が見たいわけで。ああいうのはシニカルとは言わないと思う。もう登場人物から展開の仕方から、果ては食べ物と食事風景の描き方がすごい嫌悪感を募らせる。ひじきがボウルに入ってるのもいやだし、主人公が鷲掴みでひじきを食べるところなんかは吐き気がする。あと食事シーンであの咀嚼の音が異常にはっきりしてるのもやめて欲しい。「ARITA」は岩井監督なので期待したけれど、広末涼子のナレーションで引っ張るのがきつすぎるのと、燃えるARITAの悲鳴が本当に悲痛過ぎて苛々としてしまう。ちなみに「コールドスリープ」は印象に残らない。