「20世紀少年 最終章ぼくらの旗」

結局最後まで原作は読まずに映画を観たのだけど、その上で最初に思ったのは『MONSTER』と似ているなあ、だった。作者が同じだから当たり前なんだけど、『MONSTER』でも描かれた、環境や時代といったものが人格形成に大きく影響する(つまりは人間を創り上げる)というのが。
登場人物のあまりの多さに途中で把握を放棄していたら、フクベエが出てきても誰だっけという状態。前作までを見返すべきだったかなあと思いつつも、全体に1回観ればお腹いっぱいな気分になってしまう。でもオチがわかった上で最初を見返せばもう少し理解できるかな。
ラストシーンたった10分のみの出演にもかかわらず神木隆之介君、よかったなあ。細く長い手足がいかにも所在なさげで、寂しげで孤独な少年にぴったりだった。